タグ:群衆 ( 12 ) タグの人気記事

確率を受け入れること

自分にもうすぐ子どもが出来るということで、ソレ系の情報を気にして収集していると、ネットにあふれるヒステリックな親たちの言動が頻繁に目につく。

「雑菌」「合成」「電磁波」などのキーワードに過敏に反応して、我が子を浸蝕する全ての害悪から遠ざけるために必死な親たち。そういう彼らが、病院で使ってるタオルは実はクリーニング屋で合成洗剤で洗ったものですとか知った日には何を言われるかわかったもんじゃない。

その同じ彼らは、自分に対しては「仕事をしながら子育てするんだから完璧になんて無理です」とか言ってるわりに「行政」と「医療機関」に対して異常なほど完璧を求めたがる。

とくに医療機関への、妄想にも近いゆがんだ信頼はどうにもおかしい。

「(わたしはできないけど)プロなんだから赤ちゃんから片時も目を離さず世話できるはず」
「(わたしはわからないけど)プロなんだから赤ちゃんに害のある薬品などは全部わかってるはず」
「(わたしはできないけど)プロなんだから・・・・」

まあ冷静になって、知ってる範囲の知識でもわかることを考えてみればいい。

病院にベッドが30床あります。看護師は3人です。全ての看護師が昼間の8時間休憩も全く取らずに患者の面倒を見たとして、一人の患者は看護婦に何時間見てもらえるでしょうか。

こたえは 8 ÷ (30 ÷ 3) = 0.8 時間 = 48分。
で、実際には記録付けたり廊下を歩いたり医者と話したり、もちろん束の間休憩もとるわけなので、もっと少ない時間になる。そういう簡単な計算による結果はどんなスーパーマン的能力を持った人でも乗り越えることはできない。

薬品にしたって、使っている全ての薬品が害が「ない」ことを証明している、なんてはずないじゃんか。当たり前でしょ。


また、手術というのはある確率で失敗する。それは医龍みたいなスーパー天才外科医がやってもどうにもならない症状だったからかもしれないし、難しいところでちょっと手が滑ったからかもしれないし、数知れず出ていた兆候のうち特定の一つに気づかなかったからかもしれない。全部ひっくるめたものが失敗確率といえる。

分娩術というのは、実際に失敗確率が高い手術の一つらしい。死産は昔から数え切れないほど起こってきた。人間が最も死にやすいのは生まれるときなのかもしれない。でも最近、失敗を受け入れられない人が裁判を起こすケースがいくつか発生した。裁判になってしまえば、医師の不手際を調べざるを得なくなる。調べれば、たいてい何かは見つかるだろう。

「プロなんだから不手際なんかあるはずがないしあってはならない。だから不手際があれば有罪だ」

という人は、自分が仕事上で一ヶ月に何回不手際を起こすか思い出してみれ。僕は一ヶ月で数十個のバグを作ってる。それがシステム上致命的な場合もあるし(…いや、あんまりないか)、ちょっと表示が乱れるだけの場合もある。でもその表示が乱れたことによって、たとえば人が死んだら、僕は有罪か?勘弁してくれ。



産婦人科、小児科のお医者さんが減って、歯医者さんが激増中だという。

自分が医学部を出たての研修医だったとして、医師免許を首尾良く取ったはいいがさて、何科の医者になろうかなと考えると、そりゃあやっぱり産婦人科や小児科にはなりたくない。仕事上のケアレスミスで、まさか裁判起こされて、最悪前科が付くなんて、そんな馬鹿馬鹿しい仕事はしたくない。できるだけ人が死なない科がいい。そう考えれば歯医者サイコー。

産科医が減れば困るのは妊婦とその家族なのに、自らヒステリックな振る舞いをすることで職業選択を始めたばかりの若者に大きなプレッシャーをかけている。

あ、いいのか。困るのはダイレクトに自分じゃなくて数年後に妊婦になる人たちだからいいのか。そっか。
[PR]
by tockri | 2006-08-30 17:17 | ├ かんがえごと

見苦しい論理

アクセスの多い/公共性の高い/地位のある人が書いてる、ブログとかコラムとかで、気にくわない意見を見つけた人が難癖つけるときに使う論理

「公の器でそのような狭量な意見を書くべきではない、あなたはそう思うかもしれないが、そう思わない人もいるのだ」

実にくだらない。

そこにあるのは、「おれは公じゃないから狭量で許されるが、おまえは許されない」という勝手な勘違いだ。

単に「俺はあんたの意見に賛同できない」となぜ書かないのか。

「狭量な意見」は得てしてとんがってて面白いかわりに、反対の意見を持つ人も当然多くなる。書く方はそんなこと承知の上でエンターティメントを提供してくれてるというのに、眉をひそめてさも常識人のふりをして、大人の楽しみを台無しにする連中がとても嫌いだ。
[PR]
by tockri | 2006-08-16 09:51 | ├ かんがえごと

ルール・罰則

・誰かが誰かに不利益を与えても、それを裁く法律がなければ罰せられない
・社会のみんながそれを取り締まるべきだと合意すると、法律ができる
・必要のない法律はできるだけ作らないほうがいい

おイタをする人が出てきて、それを取り締まる法律ができて、その網の目を抜ける人が出て、法律をもっと厳しくして…という循環は、ちょうど川の堤防を作って、それでもまだ水面が上がって、もっと堤防を高くして…とやっていたら川底が地面よりも高くなっちゃって、もはや堤防を無くしたり下げたりという選択肢の採りようもなく、際限なく堤防を高くしていくしかない愛知県飛島村に似ている。

エネルギーレベルの高い状態での均衡は、破れたときの周りへのダメージが大きい。

個人投資家の群れをだまくらかして小金儲けをさせつつ対象企業や既存株主から価値をむしり取るようなやりくちが、法律でなく、資本主義のしくみによって罰せられるようになっていれば、わざわざ新しく法律作って取り締まらなくても自然に淘汰されていくのにね。

「そのためには参加するみんながファイナンスについて正しい知識を持つのがいいんだ」と板倉さんは言う。それはかなりイイ感じの一つの解だと思う。他にもいくつか解がありえるんだと思う。たとえば株式売買を免許制にするとか、いやわかんないんだけども。

なんかとにかく法律で取り締まらなきゃダメだみたいなそういうのをちょっと減らせないもんか。
[PR]
by tockri | 2006-06-07 11:17 | ├ かんがえごと

僕が経済学を胡散臭くないと思う理由

「経済は人の集合が生み出す物で、人はみんな違う考え方をしてるんだからそんな簡単な数式に落とせるはずがない」
というのが、経済学を胡散臭く感じる人々の意見らしい。各個人の多様さ、およびオリジナリティを無邪気に信じていらっしゃるわけで、それはそれでまあ、そう思っていることを止めはしない。

僕は、人ひとりのオリジナリティなんてのは多くの場合大したことないと思う。

「自他共に認める変人」なんていう人も、どの学校にも一人や二人はいて、そういう人の話をすると「ああ、ああ、そういう人うちの学校にもいたよ」なんて、つまり数百人に一人レベルのユニークネスなんであって、ぜんぜん大したことはない。自分で「あたし不思議ちゃん」て思ってる「フツーの人」の数なんてなるとその何倍にもなる。

よっぽど突き抜けちゃって何万人に一人、日本に一人、世界に一人、なんていう大変人もいることはいるだろうけど、しょせんそんな人は一人ずつぐらいしかいないので統計上はゼロになる。

「ナンバーワンにならなくてもいい、もともと特別なオンリーワン」なんて幻想だ。十人十色というけれど、百人なら百色にはならなくて、たぶん三十色ぐらいになる。千人で百色とか、つまり各個人の「違い」なんてのは、机上の議論でも十分カバーできる程度の範囲に収まるのだと思う。

ミクロに観察する場合「バラの木には一つとして同じ花はないのだよ」と言えたとしても、大ざっぱに見れば「全部バラじゃん」。いきなりサクラの花がついてたりはしないもんだ。


空気中の分子はそれぞれがバラバラの方向、スピードをもって飛んでいるが、各分子は気体でいられる程度のスピードしか持たないし、三次元や壁に制限された方向しか持たない。だから「1リットルの空気」として平均してしまえばたった一つの温度、圧力の値で語ることが出来る。

人間だって、「想定の範囲内」のユニークネスが集まるとき、その集まりは「集合」としてシンプルなモデルで扱うことが出来るのだと思う。経済合理性とか、マクロ経済理論を(っていうか勉強してないけど。そういう物に依拠したお話を)すんなり受け入れられるのは人間を集合で扱うことに違和感を感じないからだ。
[PR]
by tockri | 2006-05-30 10:26 | ├ かんがえごと

はいはいおこちゃまはあっちいってましょーね

せっかく優れた知性の持ち主が一生懸命調査したり神様が降りてきてひらめいちゃったりして統計的に有意な傾向を見つけ出し、
「○○な人は△△だ」
とシンプルで面白い法則を打ち立てているのに、(言い切りにくいことをえいやっと飛び越えて言い切っちゃうのが面白い)

「いやいや、○○だけど△△じゃない人もいるぞ」
なんてチョット考えれば誰でも思いつくようなチンケな反例を挙げて自分のほうが賢いとアピールしておバカさ加減がだだもれな方を見ると、
「ああはいはいわかったわかったヨチヨチ」
と丁重に退場願いたい気持ちになる。


(今なら言い放題)
トシ食っても女に縁がない人は仕事でも面白味に欠ける。
正規の勉強してない「自己流の達人」はチームプレイでは「迷惑な人」に成り下がる。
[PR]
by tockri | 2006-05-23 16:43 | ├ かんがえごと

コメントの価値と返信の数

スラッシュドットには「モデレートシステム」ってものがあって、モデレータ権限のある人がそのコメントに価値があるかどうかを格付けするようになっている。

モデレータ権限ってのは登録ユーザーの中でも過去に比較的価値のあるコメントを投稿していて、なおかつちょくちょく記事を閲覧しているという、ようするに模範的なユーザの中で3日間ずつ持ち回りになっていて、まあよくできた内部統制のやり方だなあと思う。

自分のコメントがどんな風に格付けされるかなっていうのはやっぱり興味があるので自分でも名無しさんでなく登録ユーザーで投稿するようにしてみたら、スコアが高いの低いのいろいろになっておもしろい。

で、自分のコメント一覧を見ていて思った。

コメントのスコアと返信の数が反比例してるような。

もともと僕の書く内容は返信しづらいと自分でも思うのであんまり返信がつかないのはそうなんだけど、スコアが低い=価値が低いとみなされたものほど返信が多いような。

そして、そういう返信の内容はたいてい否定的な「バーカ巫山戯た事をぬかすな」的なものが多いような。

ちょっと気になって、他の人のコメント一覧も2,3人覗いてみたところ、同じような傾向が見られた。

仮説 人は価値の低い意見に対してこきおろすとき、価値の高い意見と議論するときよりも筆が進みやすい

検証などは全く行ってなくて全くもって科学的でなく、スラッシュドットみたいなヲタクの集まり(あっ言っちゃった)を見て「人は」とか言うなとか、もういろいろごめんなさい。

でもさ、fjとかフォーラムとかのずーっと昔から、ネット上で「議論の場」と自称するところで
不毛なけなし合いの数>>>>何らかの知的財産を生み出した数
になってる現状って、つまりそういうことなんだろうなあって思わず納得してしまいそうになる「数値データ」なのでした。
[PR]
by tockri | 2006-05-22 11:48 | ├ かんがえごと

やっとわかった2.0

「Web2.0」から「社員2.0」そして「企業2.0」と「日経ビジネス2.0」 (谷島宣之の「経営の情識」):NBonline(日経ビジネス オンライン)より。(ごめんなさい記事自体にはあまり興味ないので冒頭のみ)
「そんな仕事のやり方では、2.0とは言えないね」「あの上司の応対は1.0以前だよ」…。IT(情報技術)の世界、とりわけインターネット関連の仕事をしている人々の間で、こうした言い方がされるようになった。1.0や2.0という数字は、第1世代、第2世代をそれぞれ意味している。

そしてサンマイクロシステムズが提示するこの表。

ああ、そういうことか。やっと自分の言葉で説明できるよ「○○2.0」。

○○2.0とは、「その言葉を使う人が、○○にそうなって欲しいと願う理想像」のことなんですね。(理想なので自分も体現できていないことが多いのが難点。)

だからみんながみんな違うこと言ってるのか。納得。

というわけで2.0 Generatorで作ったとっくりの理想像。
c0041583_1342482.gif

[PR]
by tockri | 2006-05-13 12:50 | ├ かんがえごと

タグ機能!

エキサイトブログに「タグ」機能がついたのだそうで、ちょっと実験してみよう。
タグ機能…「カテゴリ」よりもっとゆるく、「その記事に関連したなんかてきとうな単語」をいくつもくっつけておくような感じ
この記事には「ブログ」「ネット」ぐらいつけとこっか。

しかしエキサイトの中の人、せっかく機能を作ってくれたというのに文句ばっかり言われて気の毒。
タグの個数が3つっていうんならその制約の中でタグの軸をどこにおくか考えて楽しめばいいのに。まず「オレ的機能イメージ」を固定させて、実際のサービスがそのイメージからずれてるからって文句たらたら。
文句を言うのなんて別に楽しくないんだから楽しいことをしたほうがいいように思えるのだけど。

あ。文句言うのが楽しいのか。そっか。
[PR]
by tockri | 2006-04-24 17:45 | └ 出来事、雑感

不条理なルール

どこもかしこもぐちゃぐちゃの混雑でまっすぐ歩くのすら不可能な駅の中で、エスカレーターの右側だけががらんと空いてるのっておかしい。ぜったい。

エスカレーターの右側にも人が立ってていいってことになれば、エスカレーターの運搬力は2倍近くになるわけで、そのぶん電車から降りた全員がホームから改札に到達するまでの時間は短くなるはずなのに。

エスカレーターの左側に素直に並んでるみなさんも、他の、群衆に紛れられるとこでは自分さえ良ければ的な行動をいっぱいしてるくせになんでエスカレーターでだけ行儀がいいんだろう。そんなに少数派になるのがいやか。まあいやだよね。僕もいやだ。

駅の人はエスカレーターのとこにこう書いておくべきだ。
「混雑時は右側を空けず、できるだけ詰めて混雑緩和にご協力ください」

それでも急ぐっていう人は階段を走れ。たいして変わらん。
[PR]
by tockri | 2006-02-17 02:14 | ├ かんがえごと

みのもんた攻略計画

普及啓蒙活動の厳しい現実

bewaadさんのところで取り上げられていくつかコメントがついたみのもんたとあるある大辞典を攻略する話について。

僕は「攻略」というからには、なにかしらその対象について、望むとおりの内容を、みのもんたの口で、あの時間に喋ってもらうということをイメージしていたのだけど、
Baatarism (2006-02-04 11:06)
みのもんた&あるあるレベルだと、物価高反対からインフレ絶対反対に落ち着きそうな悪寒。
アルベルト (2006-02-04 11:14)
みのもんた→「お嬢さん、デフレってね、物価が安くなることなんですよ!!」
あるある→「デフレ下でも損をしないこんな方法があった!!」
と、ただトピックとしてとりあげてもらって自由に料理してもらうことをイメージされる方もいたようで。なるほど。

みのもんたやあるある大辞典であるから人気があるのではなく、そこで語られる手軽な納得感に人気があるとすれば、語る内容が変わってしまえば砦の存在価値も激減してしまう
とはbewaadさんのコメントより。

僕はその心配はないと思う。もうすでに、みのもんた氏~ヤッくん~あるある大辞典は中高年の主婦層に絶大な信頼を得ていて、意識誘導のリーダーとしての価値は構築し終わっていて、この絶大な信頼たるや、もう何度も何度も社会にそれなりの影響をおよぼしている。

コエンザイムQ10がバカ売れしたり、血液検査を受ける相当数のオバちゃ…お嬢さんがたが「私の血液どろどろしてないかしら?」としつこく看護師に尋ねたり、マイナスイオンなんて馬鹿馬鹿しいと思っているまっとうな理系の家電開発者すら圧力に負けて微小な水滴を作るだけの装置に「マイナスイオン発生器」とネーミングさせられたり、はなまるマーケットでかぼちゃの特集が組まれたその日の夕方にはスーパーマーケットでかぼちゃの特設コーナーが入り口すぐのところにできたり、などなど。

しかし、この信頼をあてこみすぎて例えばみのもんたが唐突に大所高所から見たリフレ政策の重要性を説いたところで、視聴者の皆さんは簡単には誘導されてくれない。

だって、大所高所なんてどうでもいい、自分がよくならないならそんなもん知らん。ていうのが普通の反応だから。僕もそう反応する。いやみのもんたは見てないけども。


必要条件は二つ。
1. みのもんた(or はなまる or あるある)が喋る
2. 「あんたが長生きすんですよ」「あんたとこの晩御飯が豪勢になんですよ」という文脈で語る


どこの誰だか知らない大学のセンセがカメラ正面目線でなんか言ってたってだめだし、みの氏であってもごちゃごちゃ小難しいことを喋らされたってだめなんだ。

逆に、そういう文脈にできないようなコトは、啓蒙、普及しようとするならえらく気の長い道のりを覚悟しなきゃいけないとも言える。

どうやればいいか、について書いてない?だって僕は啓蒙、普及したいものが特にないもの。自分で考えてくださいな。ていうかシャレなんで!
[PR]
by tockri | 2006-02-07 16:26 | ├ かんがえごと
 
移転しました。
by tockri
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新のトラックバック
[media][gove..
from bewaad institu..
甘やかされた男たち
from とっくりばー
~が下手
from たのしい検索・ゆかいな検索
例えバトン
from ひまわりてんびんへの道
例えバトン
from 明日は明日のホラを吹く-To..
リンク
ライセンス

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

このブログのテキストおよび画像は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。




検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧