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ルール・罰則

・誰かが誰かに不利益を与えても、それを裁く法律がなければ罰せられない
・社会のみんながそれを取り締まるべきだと合意すると、法律ができる
・必要のない法律はできるだけ作らないほうがいい

おイタをする人が出てきて、それを取り締まる法律ができて、その網の目を抜ける人が出て、法律をもっと厳しくして…という循環は、ちょうど川の堤防を作って、それでもまだ水面が上がって、もっと堤防を高くして…とやっていたら川底が地面よりも高くなっちゃって、もはや堤防を無くしたり下げたりという選択肢の採りようもなく、際限なく堤防を高くしていくしかない愛知県飛島村に似ている。

エネルギーレベルの高い状態での均衡は、破れたときの周りへのダメージが大きい。

個人投資家の群れをだまくらかして小金儲けをさせつつ対象企業や既存株主から価値をむしり取るようなやりくちが、法律でなく、資本主義のしくみによって罰せられるようになっていれば、わざわざ新しく法律作って取り締まらなくても自然に淘汰されていくのにね。

「そのためには参加するみんながファイナンスについて正しい知識を持つのがいいんだ」と板倉さんは言う。それはかなりイイ感じの一つの解だと思う。他にもいくつか解がありえるんだと思う。たとえば株式売買を免許制にするとか、いやわかんないんだけども。

なんかとにかく法律で取り締まらなきゃダメだみたいなそういうのをちょっと減らせないもんか。
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by tockri | 2006-06-07 11:17 | ├ かんがえごと

要望モデル

システム屋がいう愚痴ランキングのトップは「顧客が言うことをころころ変える」で、二番は「前はそれでいいって言ってたのに今になって」というもの。

でもそれを愚痴るというのは、ほんとはおかしい。だって、顧客の要求って言うのは、本来的にそういうモノなんだから。


ちょうど、ギターの弦を張るのに似ている。

ギターというのは、ネックが反ろうとする力と6本の弦の張力の合計がつりあって、決まった音程を出すようになっている。

ギターに新しい弦を張るとき、1本ずつ穴に通して軽く張っておき、次に全部の弦が大まかに本来の音程近くになるようにざっくりと締める。1本だけ完璧な音程になるように締め込んでしまうのは全くの無意味だ。次の1本を張るだけで、弦の合計張力が大きくなり、最初に張った1本がどろどろに緩んでしまうから。

6本の弦が本来の音程付近まできたら、次は全ての弦が本来の音程にちゃんと合うように少しずつ調節しながら締めていく。だいたいこんなもんかな、というところで5弦(A)を440Hzの音叉と合わせ、5弦を中心にそのほかの弦を合わせていく。このときも、1本を締めると他の5本が緩む、の繰り返しなので、じわじわと「正解」に近づけていく。

音程がほとんどあっている、というところまできたら、最終的にぴったり合わせるために「うなり」を利用する。音叉が440Hzで鳴っていて、5弦の解放音が442Hzで鳴ると、よく聴くと「ウワンウワンウワン」と、1秒間に2回のうなりが聞こえる。このうなりを完全になくすと5弦が正しく440Hzで鳴っていることになる。このようにして隣り合う弦同士が調和するように微調整してドレミファソラシドが正しく出ればできあがり。

しかし、張ったばかりの弦は引っ張り続けると延びやすい為、1、2曲弾いてはまた調律し、の繰り返しでじょじょになじませていかなければならない。


顧客の要望に応えることについて考えると、
  • 一方を顧客の要望通りにすれば、要望の方が変化して先に終わったと思っていた方に新しく要望が発生する
  • 各フェイズごとに「うん、これでいい」というための方法も違うし求める品質も違う
  • 顧客(楽器)自身はどの状態が一番正しいのか知らない。わかるのは、「あ、これでできあがりだ」という感触だけ
  • 自分から勝手に鳴ることはない。とりあえず張って、こちらが弾いて鳴らさないと全くの無音。
  • いったん出来たと思っても少しするとまた要望がでてくる
というのは当たり前のことなんだ。
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by tockri | 2006-04-29 11:04 | ├ コンピュータ

ガラスの仮面とソフトウェア

ガラスの仮面を彼女に借りて読んでいる。面白い。どんどん進んでいまマヤと亜弓が二人の王女を演り終わったとこ。一舞台に一冊使っちゃうし。

亜弓やマヤは、舞台の稽古にとりかかるとかならず「アルディスの育った環境は」「佐藤ひろみの趣味は?いつも行くお店は?クセは?」と、役の背景や環境、細かい状況まで想像してなりきろうとする。

この態度は、すべてのシステム開発者がみならうべきものだと思う。

世の中のイケてないシステム屋(が、ほとんどなんじゃないかと僕の視界からは思えてしまう)は、そのソフトウェアを誰が、なんのために使うのかをマヤのように掘り下げて考えることをしない。

自分の作ってるシステムを使うことになる人は今、どういう仕事をしていて、このシステムに関係ない仕事をどんな風にしていてどんな風にいらついていて、いつの時間帯は忙しく、慣れない入力に割ける時間はどこにどの程度あるのか。

ペルソナ法」なんて、一応名前がついてはいるけど、「理解できる」「できない」という視点だけだと、『理解できるけど入力項目が多すぎるしあちこちに分散しててやりたくない』なんていう、結局使用者を幸せにしないシステムができたりして。

仮面(ペルソナ)をかぶるってのは、亜弓やマヤのようにもっと徹底しなきゃいけない。人を幸せにするのはもっともっと難しいことのはずだ。想像力がすべての土台になる。

出直して来い!
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by tockri | 2005-11-24 12:34 | ├ コンピュータ

IT魔法使い

エンタープライズニュースの読み方:IT部門死亡説より。
、ITがあまりに経営にとって重要な要素となってしまったために、技術者に任せておくわけにはいかなくなった。故に、テクノロジーをIT部門という聖域ではなく、よりビジネスに近いところへと引き付けておく必要性が高まったと。
ソフトウェアベンダーからユーザー企業に転職してみると、最初から想像していたこととはいえ、やっぱり経営陣や「ビジネスに近いところ」のITリテラシの差を感じることが多い。

実際に価値を生み出す人たちが「コンピュータってこういうことが出来るんだよ」と明確に想像できないとき、ITベンダーの経営者あたりが「こんな風に御社のビジネスを改革して、効率化できるんですよ、ウチもやってますから実証済みです是非!」なんていくら言ってもそんなの魔法使いの呪文にしか聞こえない。

ここ数年のビジネスの世界はえらい勢いで「IT化」が進み、ちょっとパワーポイントの資料を編集しようかな、なんていいながらチェックアウトしてバージョン履歴書き込んで、とか、ユーザーのクレーム電話を入力すればサーバーで全自動で分析して開発者はユーザーの傾向を見ながら次の製品を、とか・・・

まあ、そういうのについていける人にはとってもステキで効率的な経営ができるかもしれない、と思わせる機能が揃ってきた。

でも経営陣はもちろん、IT部門ですらそういうIT経営、IT業務についていけない会社が、たぶん多い。

ただ、今のところまだ、怒涛の人力とか価値を生み出すセンスとか、そういう人間の能力の総和をITが超えきってなくって、目に見える経営の差にはなっていない。
  1. ITがほんとの意味で誰にでも理解できて使える、簡単なものになって、今遅れてるとこも楽に追いつける
  2. ITが人力を圧倒的に追い抜くと同時に、今よりもっと難しく複雑になって、今遅れてるとこは追いつけないほど取り残される

未来はどっちにあるのかな。
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by tockri | 2005-11-02 12:56 | ├ コンピュータ

ユーザーインターフェイス

とくに、パッケージでない企業内システムを作るときに起こりがちなのだけど、ソフトウェア関係者たちはアプリケーションのユーザーインターフェイスをあまりにも軽視しすぎだと思う。とくに自分では開発したことがなくて「要件定義」とやらをやってるつもりになってる情報システム部。

よく聞く言葉が
「UIはあとでも入れ替えきくから」
「UIはなんでもできるからまずはモデル」

で、大枚はたいて使われないアプリケーション作成完了。


Webアプリを作るチームの最小構成はたいてい
・プロジェクトマネージャ
・データベース技術者
・インフラ技術者
・JSPとかASPとかのView技術者
なんてことになってて、たまに
・Webデザイナ
が入ったりする。

そしてそのどこにも、「使いやすいUI」について真剣に考える人がいない。View技術者のとこにはたいてい入社したばかりの新人とか孫受けのアルバイトみたいなんとかが入ってて、「仕様書にこう書いてありましたあ」って疑問も抱かずに書いてしまう。Webデザイナはキレイな色使いとカッコイイアイコンを作ることに余念が無い。

UIの使いやすさは、ちゃんと専門の教育をうけて、長い時間を使いやすさの研究にあてればそれなりにつくることができる、データベースやオブジェクト指向設計と同じ、一つの技術分野。依頼する方も開発する方も、「使いやすさ」がアプリケーションの「機能」の一つであることを認識するべきだと思う。だって使いにくいものは使われないのだから。使われないって事は、無いのと同じなのだから。

「そのアプリケーションで□□が誰でも簡単にできる」
=========(深い深い断絶)===============
「そのアプリケーションで□□ができる (けど結構めんどくさい)」
「そのアプリケーションで□□ができる (けど詳しい人しかできない)」
----(ここの壁をクリアすればいいと思い込んでる人が多い)---
「そのアプリケーションで□□ができない」
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by tockri | 2005-01-26 09:05 | ├ コンピュータ
 
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