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簡単にさばく

長ズボンのとっくりです、こんにちは。

「捌く」という言葉があって、これは僕のお気に入りの動詞ベスト10に入る。残りの9個は知らない。「裁く」じゃなくて。

将棋で「捌き」というと、駒の取り合いをしかけて大駒のまわりの駒をシンプルにして、次の手の選択肢を広げる技術を指す。

サッカーで「捌く」というと、狭い面積で膠着しかけたとき、あるいはその前にフリーになっている味方に素早くボールを預けて攻撃を有利に展開することを指す。

蕎麦を捌くといえば、細く切りおわった蕎麦がお湯の中でくっつかないように一本一本の間に空気をいれてばらけさせることを指す。


思考が膠着することが嫌いだ。狭い局面であーでもないこーでもないとぐちゃぐちゃ考えていて、結論が出ないような話し合いが大嫌いだ。その狭い局面を抜けて、次元を一つあげて大局を見れば、考えてもどうしようもなくある一方の結論しかありえないようなことが多い。

熟慮するのと思考が膠着するのとは見た目が似ている。でも出てくる結果は全然違う。熟慮するというのはいろんな視点から問題を再構成して、全体最適を求めることだ。そこに必要なのは「簡単に捌く」技術だと思う。
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by tockri | 2006-08-17 09:13 | ├ かんがえごと

見苦しい論理

アクセスの多い/公共性の高い/地位のある人が書いてる、ブログとかコラムとかで、気にくわない意見を見つけた人が難癖つけるときに使う論理

「公の器でそのような狭量な意見を書くべきではない、あなたはそう思うかもしれないが、そう思わない人もいるのだ」

実にくだらない。

そこにあるのは、「おれは公じゃないから狭量で許されるが、おまえは許されない」という勝手な勘違いだ。

単に「俺はあんたの意見に賛同できない」となぜ書かないのか。

「狭量な意見」は得てしてとんがってて面白いかわりに、反対の意見を持つ人も当然多くなる。書く方はそんなこと承知の上でエンターティメントを提供してくれてるというのに、眉をひそめてさも常識人のふりをして、大人の楽しみを台無しにする連中がとても嫌いだ。
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by tockri | 2006-08-16 09:51 | ├ かんがえごと

甘やかされた男たち

夫あまやかされすぎの続編。

生活の中の雑務(銀行行ったり役所行ったり)の話題になったとき、ときおり、
「tockri君は結婚してるからいいけどさ、一人だと大変なんだよ」
というような趣旨のことを言われることがある。僕が結婚しているおかげで相対的に楽をしているかどうかはよくわからないし、ましてや
「結婚したらしたで大変なんだよ、そんないいもんじゃないよ」
なんて、自分に対しても奥さんに対しても失礼で、比較不可能なものを比較するような頭の悪い台詞を言うほど大変とも思ってないので、曖昧に笑って「そうかねえ」と言うしかない。(ちなみにうちは銀行行ったり役所行ったり書類書いたりするのは僕の役目なのでその文脈においては独りの時と変わってない。)

「結婚してるからいいけどさ」
というコトバは、そのまま、つまり
「俺は独身の間は生活上の雑務を自分でやるが、結婚したら全て妻にやらせて自分は仕事して稼ぐことに専念する/できるはずだ」
と無邪気に宣言しているのだと受け取れる。

「俺稼ぐ人、おまえ尽くす人」
というモデルは、思い返せば僕たちの両親が実践していたものだ。それを現代でも繰り返し可能だと信じるかどうか。ま、中にはそういうのを喜んで受け入れる女性もいるのかな。ただし、そのモデルを繰り返すということは、自分が、あの父親のように、たまに早く帰れば「あら、もう帰ってきたの」と言われ、休日には「掃除の邪魔だからどっか行っててちょうだい」と言われる、ああいうモノになるということも、繰り返すということだ。

ちょっと考えれば誰にでも当たり前のことだけど、愛情を与えていない相手から恒久的に愛情が与えられるなんて永久機関みたいな事は絶対にあり得ない。「愛してるわ」と言うだけぐらいなら大して手間じゃないから続くかもしれないけど、他人のためにご飯作ったり、洗濯したり、掃除したり、買い物したり、電話料金払いに銀行行ったり、そういう肉体的に負担のかかる作業は、何らかの報いがないと続かない。心は身体に引っ張られる。一人だったら自分しかやる人がいないけど、二人いたら「なんで自分ばっかり」って思うようになる。少なくとも僕なら思う。

「だって俺は毎日仕事で疲れて毎月ちゃんと給料を家に入れて自分の好きなことにも使わず我慢してるんだ。妻は家にいて家事とかを全て働くべきだ」
って言い張る男たちは、お母さんに無条件の愛情をたくさんもらって育って、それについて深く考えたことがないのだろう。人間、金だけしかもらわずに相手に尽くし続けるなんてムリでしょ。そういうのがいいならメイドさんを雇えばいいじゃない。もちろん本物のプロのメイドさんは家事しかしない。優しく癒してくれたりは、多分、しない。
「それは仕事で尽くしてくれるだけで、そういうのが欲しいのではない」
と言うのなら、仕事で疲れていようがなんだろうが、金だけってんじゃなく、愛情を持ってなにかをしてあげる行為で報いなきゃダメだよね。あと、心からの「ありがとう」をトッピングに。

「してあげる/してもらう」のベストバランスがどのへんなのかはよくわからない。とりあえずわかってるのは、現在の心地よい関係をずっと維持するには「してあげる」が0では絶対にダメだって事。先は長いよ。
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by tockri | 2006-07-08 11:04 | ├ かんがえごと

平仄と同音異義語

明日は明日のホラを吹く-Tomorrow, I'll give you another big talk-:日本語についてずっと不思議に思っていること
アジアの言語を勉強するとすぐにこの「声調」が出てきて、日本語ではなじみがないような気がしていたら、なんのことはない、なじみがないどころかとても大切で、もうすでに自然にやれてしまっているだけの話なんですよね。それなのになんで国語で日本語の「声調」ということが、意識的にはほとんど教えられていないのか。

言われてみれば日本語でも発声の違いはありますね。

しかし、中国語を習ったときに(全く喋れるようになりませんでしたが)、平仄に苦しんだ記憶を思い出すと、中国語の平仄と日本語の同音異義語の言い分けは僕にはやはり別物のように思えます。

今、何が違うのかなとリクツを考えていたのですが、どうも「同じ母音と子音の組み合わせを持つ単語の量」が圧倒的に違うのではないでしょうか。中国人の友人が時々僕に中国語の発音をメールで教えてくれるとき、必ず「xui1」とか「ben3」とか、ローマ字の後に数字で声調をつけてきます。あれはそうでもして声調を厳格にしないと会話が全く通じなくなってしまうからなのだと思います。

日本語は漢字の訓読み(音読みより音節数が多い)、送り仮名、活用語尾を開発することによって音声言語の圧縮率を下げる代わりにエラー率を下げていて、中国語は漢字の読みはほとんど単音節一つでしかも子音と母音の組み合わせパターンは日本語の数倍、平仄を利用してさらに発音のパターンを4倍に増やしたことにより、高い圧縮率を得ましたが、エラー率も高くなっていると言えるかもしれないとか言って我田引水。
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by tockri | 2006-06-04 00:46 | ├ かんがえごと

do better way

「最悪な現状を抜け出すために~~~をしよう」
「でもさ、そうすると今度は~~~っていうことになるんじゃ…」

やらない理由で多いのは、「それを極端にやりすぎた場合の弊害を想像」すること。

・その弊害が起こった状況と最悪な現状のどっちがましか?
・で、それを極端にやりすぎるなんてことが、このメンバーで、この状況下で、本当に起こると思うか?
・面倒だからやりたくないという気持ちはないか?

判断するっていうのは選択肢を比べてどっちかましなほうを採るってことだ。最上な選択肢があればいいけど、大抵はそんなもん無いので、なにかしら文句はでる。しょうがない。
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by tockri | 2006-05-31 11:16 | ├ かんがえごと

スキルアップとかいう言葉その2

ITエンジニアに旬なスキルは何か? - @IT自分戦略研究所

こういう文章って誰が読むんだろう。
同社の教育・研修コースのトレンドからITエンジニアに「何が求められているか」を浮き彫りにしてみよう。

その受講トレンドにおけるキーワードは「ヒューマンスキル」「プロジェクトマネジメント」「ITサービスマネジメント」(ITIL)、「システム基盤」だ。

あー…やっぱり出てきた「ヒューマンスキル」。
会議のようなグループ活動が円滑に行われるように中立的な立場から働き掛けを行う「ファシリテーションスキル」や、潜在能力を引き出す「コーチングスキル」、あるいは「ヒアリングスキル」

うん。会議の上手なしきり方(「しきる」んじゃないって知ってるよ)と部下の上手な使い方とお客の話の聴き方ね。

なんか、大学で手品のサークルやってたときを思い出した。
当たり前なんだけど、飲んでるときに普通に喋ってて面白い人が手品やると面白い。そうでない人が手品やるとつまんない。場合によっては鬱陶しい。
でもサークルに入ってくる新入生が一番多く口にする入会動機は、
「話し下手なので飲み会とかで使えるかなと思って」
だった。

彼らは手品を練習して、ある人は明るく喋ってお客を喜ばせるようにもなり、ある人は陰鬱に俯いたままお客がひくのもかまわず手順を遂行した。

そういう痛々しさが「○○スキルを身につける」っていうことばの向こう側に見えるような気がしてならない。

僕にはこの記事よりもウチダ先生の「まず日本語を」という文章のほうがしっくりくる。
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by tockri | 2006-05-17 12:56 | ├ かんがえごと

人生を変えた出来事

人生を変えた出来事、について考えていた。

偶然の出来事や他人の干渉はもちろんあったけれど、幸い、今までのところ、何かが起こったことによって強制的に自分の意志と関係なく方向転換させられたことはない。(強いて言えば奥さんと恋に落ちたときそれ以外の選択肢が全く思い浮かばなかったぐらいか)

いつも何かがあって、それについてどう反応するかを決める余地があった。だから僕がここにいるのは、僕がこういう人間であるからだと思う。

いちおう、それなりに大きな出来事には出くわしている。きっと「波瀾万丈」とかに出演するとこの辺が使われるだろう。
  • 小学5年生の最後で転校したり
  • 中高一貫の男子校で自転車部で名古屋から東西200kmをあらかた走破とか(北へ行けないあたりヘタレ)
  • 校外での活動もいろいろと。女子大生と演劇やったり。
  • 大学でセミプロの手品師やったり世界レベルの大御所と飲み友達だったり
  • 就職の最終面接の日付を間違えてすっぽかしたり
  • 阿波踊りの有名連で踊ったり
  • 転職したり
  • 起業したり


でも、それらが自分の性質を変えたかというと、どれもそれほど大したことなくて、そんなのよりも
  • 小学校の先生がカタバミをさして「これがシロツメクサ」と言っていたので違うと指摘したら逆ギレされたり、100点しかとったことのない科目でなぜか4をつけられたりして、力関係の上下がある場合に道理や常識は助けてくれないことを学んだ
  • 生まれて初めてヤオイ本を目にして、まさか幽遊白書や聖闘士星矢のキャラ同士がこんなことにとショックを受けて、自分が見ることの出来るのはいつでもごく狭い一部分でしかないことを実感した

といった小さな出来事で受けた影響が僕を作った。
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by tockri | 2006-05-17 12:13 | ├ かんがえごと

求む!ビッグマウス

W杯代表に選ばれたサッカー選手がインタビューに答えている。

でも面白いこという人が一人もいない。

ラモスって面白かったじゃん。
中山ゴンって面白かったじゃん。

プロ野球でもさ、
新庄とか、イチローとか、元木とか、古田とか、なんか変なこと言う人がチームも周りも盛り上げてくれるじゃん。

なんか、最近サッカー選手って暗いよね。
「ジーコ、オレを呼べよ!ブラジルから点を取るのはオレしかいないって!」ぐらい本気で言っちゃう神経の太い人がいてほしいね。
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by tockri | 2006-05-16 09:51 | └ 出来事、雑感

朝日新聞のアレ

内田先生のエントリを起点にいろいろ見てみると、あれはやっぱりものすごい不評らしい。

そうだよね。やっぱり気持ち悪いよね。

妻が電車の中吊りで見て即座に「うわ、なにあれ気持ち悪い」と思ったらしく、その後僕もTVのCMを見て、さらにあの映像とのダブルパンチでとてもいやな気分になった。

前半の「残酷で、ナントカで、無力…」てとこは「オマエが言うな!」だし
後半の「信じてる」てとこは「目をさませバカモノ((c)小田嶋隆氏)」だし
「それでも」とかいう接続詞でつなぐな、とか思うし
なんでそこで戦争の映像なんだ、とか

そりゃあもう挙げればきりがない。よくもまああんな短い文章でいろいろとかきたててくれるもんだと感心する。ある意味すごい腕前。
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by tockri | 2006-02-14 10:57 | ├ かんがえごと

スキルアップとかいう言葉

キャリアアップ、スキルアップ、どうもそういうのが気持ち悪い。

「今の仕事を続けていてはスキルアップできない」
とかそういう文脈で語られる。

彼がイメージしているスキルとやらはどういうものなんだろう。なんのためにスキルとかいうものをアップさせたいんだろう。ファイナルファンタジーで新しい魔法が使えるようになるみたいな、今まで倒せなかった敵があっという間に倒せるとか、そういう劇的な変化を求めてるんだろか。

そんなスキル、ありませんて。


それともただITの資格とかそういう「他人から見て」○○ができる、みたいなことを求めてるんだろうか。でもどんな仕事してても資格は取れるよなあ。まさか日常の仕事を普通にこなしているだけで資格試験の勉強にもなってしかも資格を取ればご祝儀が出て一石三鳥ウマウマウマーみたいな妄想を繰り広げてるんだろうか。

夢がかなうといいですね。


どっちにしても「スキルアップ」→「楽しく仕事できてお給料高い」→「シアワセ」の図式って、そのスキルとかいうものを「その人にとって」正しく評価してくれて、「その人にとって」適正な給料を払ってくれて、「その人にとって」楽しい仕事を割り振ってくれる、そういう空想上の会社が前提になってるように見えてしまう。

あえて「スキルアップ」なんて名前をつけなくても、「仕事に必要なことができるようになる」のは仕事やってれば当然だし、それ以外のいったい何をアップさせたいと言ってるのかいまいちわからない。

僕の文章も何が言いたいのかわからない。新年からグダグダです。
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by tockri | 2006-01-10 12:12 | ├ かんがえごと
 
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