カテゴリ:├ かんがえごと( 98 )

なぜ勉強をするのか

「どうして勉強しなきゃいけないの。学校の勉強なんて何かの役に立つの?」

という質問は、子供を持つ親が一度は問われる頻出問題だけれど、僕にとって模範解答と思えるものがあまり用意されていないので(はてなでもなんかたくさん答えている勉強大好きのみなさんがいるけれども)、最近ちょくちょく考える。

僕は理科や数学が好きで、たとえば高速道路で渋滞の先頭に達しても特になにもなくスルッと加速できてしまうような現象が、流体力学で近似的に説明できるんだろうなと納得できるし、マイナスイオンなんか嘘っぱちでトルマリンを高値で売りつけてくる連中は全員詐欺だと知ってるし、フィボナッチ数列が黄金比に近づいていくという事実の美しさに感動できたりする。

でも、じゃあそれが生活の役に立ってるのかといえば、たいして役には立ってないし、そのために勉強したなんてはずもない。

とりあえず一つの回答として、勉強とは学問をするための準備運動なのだというのを用意しておくことにする。

学問ってのはつまるところ「なんでそういうことになるのかな」とか「他にどういうものがあるのかな」とかっていう問いに対して自分が納得する答えを探す娯楽のことで、「なんで物は地面に落ちるのか」とか「なんで人は生きていくのか」とか「価値の交換をするにはどうしたらいいか」などの基本問題にはすでにずっと昔に僕よりずっと賢くて執念深い人たちが何百年もかけて答えを作り続けてきてる。

でも問いはどこまでいってもなくならなくて、「どうしたら紙飛行機は遠くへ飛ぶのか」「どうして第二名神高速をつくるのか」「どうしてお喋りするだけで何億も稼ぐことができるのか」とだんだん複雑になっていくときにもう一回何百年分繰り返してるわけにはいかないので、しょうがないから勉強、勉めて強いるつめこみをするしかない。

それに自分なりに一生懸命答えを編み出した後で「そんなのガイシュツ~(既出の2ちゃん用語)」とか言われるのも切ないものがあるので、現時点でどこまでの問いに答えが提示されているのか、リサーチしておくことも必要だ。幸い教科書として便利にまとめてくれてあるので、ただ読んで理解するだけで事足りて楽ちん。


二つめの回答として、「勉強がよくデキるほうが多分生きやすいから」というものも考えている。

世の中に何万種類の職業が存在するかわからないけど、そのうち現在の世の中で楽に生きられる職業の大半は、どうやらお勉強の成績がよろしいほうがなりやすい。「ああこの職業をやろう」と思ったときに便利だよね、と言っておけば、心からではないとしても、とりあえずはうなずくしかないだろう。


それでもごねるようなら、三つ目の回答は、「親が勉強しろっていうからだ」というのを繰り出すことにしよう。

子供は親に従う義務があるのだ、親の庇護がなくなったらすぐ生きていけなくなる弱者は守ってくれる人の言うことを聞かなきゃいけないのだ。親は勉強の意味を上記のように考えていて子供が勉強することを望んでいる、貴様が異議を申し立てるなぞ10年早ええ。独りで生きていく力を手に入れてからもの申せ。
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by tockri | 2006-04-27 01:28 | ├ かんがえごと

できるというのとやるというの

例によって僕が一般的なことだなあと思っているだけで、考えるきっかけはプログラミングのことなんだけども。

何か高級なことを実際やって提示してあげられる、というのと、理論上それができるということを知っている、というのでは、質としての差はそんなにないように思える。ヴィトゲンシュタイン先生は「いやいやそれが本質的な差だ」って言うかもしれないけど。

こんなにも情報が取り出しやすくなってる(特にプログラミングについてはもう無限の知識がネット上にある)昨今、それが可能であるってことだけ解ってればやり方調べればなんとかなる。

でも、世の中にある「完成品」では、その高級なことが出来てないことが多い。

なんでかというと、「完成品」を作るのには制限時間があるから。「制限時間内にできる」と「できない」の差はものすごく大きい。

僕たちがなんでこんなにチマチマとめんどくさい勉強をし続けるのかといえば、ただひたすらに、「次の機会に制限時間内に高級なことをするため」なんであって、で、そのまた次の機会のための、さらに高級なことの基礎部分にするためで、さらに、複雑で高級なことを完遂する体力を強化するためなんだと思う。

シュレーディンガー方程式をどうこうしようって言うときに、行列演算とかオイラーの定理の証明とかに時間をかけてたら、「そのとき猫が死ぬのか死なないのか」の判定に何年もかかってしまって猫が寿命で死んじゃうわけだ。

「呼吸をするように」基本的なツールを使いこなして、「指先でちょちょいっと」応用ツールを使いこなす。その積み重ねによってのみ、高級な完成品は生み出される。

「やればできるのは知ってるよ。時間がないからしないけど」
というのは、たぶんに手遅れの可能性がある。ずっと積み重ねてきていれば、時間なんかかからないか、むしろ短くて済んだりするはずなんだ。
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by tockri | 2006-03-29 14:28 | ├ かんがえごと

エントロピーの話

ほぼ日刊イトイ新聞-主婦と科学。
清水義範の「筑波の恋」という小説があるそうな。
彼女いない歴31年の理系研究者(専門は熱力学)がある普通の女性と初デートをしました。

場所が筑波で、専門が熱力学、はっはっは。笑えねー!
このお話の最後に導き出された教訓はこれ。

「デートの時にエントロピーを話題にしてはならない」
僕が行ってた筑波大の基礎工学類(今はないらしい)ってとこはそりゃあ「筑波でイタイ男がいるのはどこ?」という設問で常に情報学類とトップを争うハイレベルな場所だったわけで、たぶんだけど、デートで物理の話をしちゃう奴なんかもホントにいたと思う。

で、僕としては、そういう可哀想な重度の理系男子を擁護したい気持ちになっちゃうわけなんで、思わずこんなエントリーを書き始めちゃうのでした。

物理の話をついついしてしまう理系男子


理系、それも物理、工学を専門にする人はいくつになっても、その環境から抜け出さない限り、自然科学への愛情だけでやっていけてしまう。人間関係をうまくやる必要とか特にないし(うまくやるならそれに越したことはないけど)、金の勘定だってそんなにそんなにシビアじゃない。
そして、僕たち(あっ、言っちゃった)は自然科学が大好きなんだ。大好きなことについて語ってナニが悪いってんだ、べらんべえ!
あっ、ちがうちがう。そうじゃなくて。
まあ、「勉強なんて特に数学や理科なんてもう思い出したくもないわ」っていう人にとっては理解の外かもしれないけど。好きななにかがあって、目を輝かせてしゃべってるなんてカワイイじゃないの。なんて大きい心で接してあげてほしいな。な。

ただし、理系男子に告ぐ


好きなことについてしゃべるのはまあ、いいとして。女の子に「なんなのこいつ、キモッ」て思われちゃったのは、ひょっとしたら、ただ単に話題がエントロピーだったからじゃないかも知れない。

もし仮に、万が一、そんなケースはごく稀だとは思うけど、女の子が「エントロピーって何なのかしら?」と、多少の興味を持って、教えて欲しいなと思っていたんだとしたら。
それってほんとは大チャンスだったんじゃないのか。そこで「へえ、そういうことなんだ~」と思わせることに成功すれば尊敬のまなざしゲットだったかも知れない。
そこで「自分がエントロピーを完全に正確に理解してること」を相手に教え込もうとしちゃったのが間違いだったんだ。相手にとって見れば君はその道の人なんだからそりゃ知ってるのは当然で、そんなこと主張されたって面白くも何ともない。たとえ実際にはエントロピーをちゃんと理解している理系の学生が半分程度だったとしてもね。

それから、エントロピーってなんなのか、知らない人に理解させるのって、たぶん、至難の業だと思う。まさかいきなりdQ≦TdSとかは言ってないにしても、「乱雑さ加減だ」とか「必ず増大する性質が」とか言っちゃわなかっただろうか。なんだよ乱雑さって。おまえの話が乱雑すぎるっつーの。

相手のニーズを正しく把握してそれに正しく応えるって、工学では当たり前のセンスじゃないのかな。

もちろん、多くの場合は「エントロピーの話なんかどーでもいいんだけど」っていうのが相手のニーズだろうから、まあ、違う話にしとくのが無難だとは思うんだけど。

で、エントロピーの話。


で、さて、モテ・イケメンでもなくてエントロピーを正しく理解して使いこなせるかちょっと怪しい僕が、エントロピーなんて言葉は初めて聞くわーってお嬢さんに、その意味を教えてみろと問いかけられたらどうすっかなあというのが本文。

えーと、前置きが長くなったので続く。続かないかも。
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by tockri | 2006-03-27 20:41 | ├ かんがえごと

生きるのって簡単

いろんなことについて、難しく難しく考える人々がいて、ブログの数が増えるに従って、そういう人々の難しい難しい言説を読む機会が増えてきた。

でもたぶんその人と直接会ってしゃべったらそんな難しいこと言ってないよねきっと。

ブログで文章を難しくしてしまうのは、ツッコまれたり否定されたりして嫌な思いをしたくないからなんだろう。(とりあえず僕はそれが原因だった。で、ある時、まーいいじゃん否定されたらされたでって思って厳密性を捨てた。)


生きていく上で、そんなに難しい問題ってないんじゃないか。

現時点で答えがなかなか出ない問題ってのはそりゃあ山のようにあるけれど、答えが出ない時は考えない、後回しにすることにしちゃえば難しくない。後でもう少しステージが進めば答えも出るさ。

どうしても決断しなきゃいけないとき、頭で考えて答えが出ないときは、実際に体を動かしてみれば、それがあってたか間違ってたか体が教えてくれる。間違ってたら元に戻ってやりなおすか、次回の反省材料にすればいい。難しくない。

どうしても決断しなくちゃいけなくて、絶対に間違えちゃいけなくて、やり直しもきかなくて、次のチャンスもなくて、答えが出ない時、そりゃあ難しい。でもそんなこと、あんまりないよね。


ここを読んでるごく少数の方々にはそういう方はいないかもしれないけれど、
「ふん、悩みのない人は楽でいいね。あんたは本当につらい目にあったことがないからそんな脳天気なことを言ってられるのさ。いつか痛い目にあったらそんなこと言えなくなるよ。」
的な老婆心を起こして忠言してくれる方がある。その人は僕の行く末を案じてくれているわけではなくて、まあ何か言いたいってことなんだろうけど、僕はそういうことを言われたら、こういうことにしている。

「そのうち痛い目にあったら考えることにします。」

でも僕ときたら頭のできがいいので(加えて鈍感なので)大抵のことは苦にならない。なかなか痛い目に遭わない。

生きるのって簡単だ。
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by tockri | 2006-03-24 13:47 | ├ かんがえごと

不条理なルール

どこもかしこもぐちゃぐちゃの混雑でまっすぐ歩くのすら不可能な駅の中で、エスカレーターの右側だけががらんと空いてるのっておかしい。ぜったい。

エスカレーターの右側にも人が立ってていいってことになれば、エスカレーターの運搬力は2倍近くになるわけで、そのぶん電車から降りた全員がホームから改札に到達するまでの時間は短くなるはずなのに。

エスカレーターの左側に素直に並んでるみなさんも、他の、群衆に紛れられるとこでは自分さえ良ければ的な行動をいっぱいしてるくせになんでエスカレーターでだけ行儀がいいんだろう。そんなに少数派になるのがいやか。まあいやだよね。僕もいやだ。

駅の人はエスカレーターのとこにこう書いておくべきだ。
「混雑時は右側を空けず、できるだけ詰めて混雑緩和にご協力ください」

それでも急ぐっていう人は階段を走れ。たいして変わらん。
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by tockri | 2006-02-17 02:14 | ├ かんがえごと

味覚の機能主義

会社の食堂でカレーそばを頼んで食べていたら驚かれた。

「ええっ、カレーにそばってありえなくない?」

そりゃあこっちも驚いた。え、ありえないほどナシなの?だって普通にメニューに載ってたし、まあカレーうどんのほうが多数派だというのはわかってるけども。

ほかにも

「あたし肉料理に果物とか使うの許せない。冷たく食べるはずのものを温めちゃうのがいやなのよう」
「なにこのパパイヤとかアボガドとかの海苔巻き。おれ海苔とごはんには魚介しかムリ。」

など、類例多数。

そういうのを原理主義っていうんですね、内田先生。(最近内田先生ばっかり)

なにもね、好きになれない味に一度当たっただけで一般化して「これこれこういうものは受容できない」と決めちゃうことはないと思うんだよ。とりあえず何も考えずに食ってみてからうーんと自分の好みに照らし合わせて「美味い」「不味い」だけ決めればいいじゃない。

決まった組み合わせしか受け入れない、なんて言ってる了見の狭い人は名古屋を見習うといい。あの地域はどういうわけか食材の順列組み合わせを全部試さずにいられない飲食店経営者が多いから、一見すると不思議なモノがいろいろ生まれていて、ということは新しい「当たり」をひく確率が0より大きい。(はずれをひく確率も大きい)

食パンとあんことか。
冷やし中華とマヨネーズとか。
ほかにも忘れたけどいろいろ。おえって思うようなのまで。

名古屋は食のカンブリア爆発だ。

言い過ぎた。ごめんなさい。名古屋の食べ物大好き。味噌大好き。
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by tockri | 2006-02-15 14:50 | ├ かんがえごと

朝日新聞のアレ

内田先生のエントリを起点にいろいろ見てみると、あれはやっぱりものすごい不評らしい。

そうだよね。やっぱり気持ち悪いよね。

妻が電車の中吊りで見て即座に「うわ、なにあれ気持ち悪い」と思ったらしく、その後僕もTVのCMを見て、さらにあの映像とのダブルパンチでとてもいやな気分になった。

前半の「残酷で、ナントカで、無力…」てとこは「オマエが言うな!」だし
後半の「信じてる」てとこは「目をさませバカモノ((c)小田嶋隆氏)」だし
「それでも」とかいう接続詞でつなぐな、とか思うし
なんでそこで戦争の映像なんだ、とか

そりゃあもう挙げればきりがない。よくもまああんな短い文章でいろいろとかきたててくれるもんだと感心する。ある意味すごい腕前。
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by tockri | 2006-02-14 10:57 | ├ かんがえごと

みのもんた攻略計画

普及啓蒙活動の厳しい現実

bewaadさんのところで取り上げられていくつかコメントがついたみのもんたとあるある大辞典を攻略する話について。

僕は「攻略」というからには、なにかしらその対象について、望むとおりの内容を、みのもんたの口で、あの時間に喋ってもらうということをイメージしていたのだけど、
Baatarism (2006-02-04 11:06)
みのもんた&あるあるレベルだと、物価高反対からインフレ絶対反対に落ち着きそうな悪寒。
アルベルト (2006-02-04 11:14)
みのもんた→「お嬢さん、デフレってね、物価が安くなることなんですよ!!」
あるある→「デフレ下でも損をしないこんな方法があった!!」
と、ただトピックとしてとりあげてもらって自由に料理してもらうことをイメージされる方もいたようで。なるほど。

みのもんたやあるある大辞典であるから人気があるのではなく、そこで語られる手軽な納得感に人気があるとすれば、語る内容が変わってしまえば砦の存在価値も激減してしまう
とはbewaadさんのコメントより。

僕はその心配はないと思う。もうすでに、みのもんた氏~ヤッくん~あるある大辞典は中高年の主婦層に絶大な信頼を得ていて、意識誘導のリーダーとしての価値は構築し終わっていて、この絶大な信頼たるや、もう何度も何度も社会にそれなりの影響をおよぼしている。

コエンザイムQ10がバカ売れしたり、血液検査を受ける相当数のオバちゃ…お嬢さんがたが「私の血液どろどろしてないかしら?」としつこく看護師に尋ねたり、マイナスイオンなんて馬鹿馬鹿しいと思っているまっとうな理系の家電開発者すら圧力に負けて微小な水滴を作るだけの装置に「マイナスイオン発生器」とネーミングさせられたり、はなまるマーケットでかぼちゃの特集が組まれたその日の夕方にはスーパーマーケットでかぼちゃの特設コーナーが入り口すぐのところにできたり、などなど。

しかし、この信頼をあてこみすぎて例えばみのもんたが唐突に大所高所から見たリフレ政策の重要性を説いたところで、視聴者の皆さんは簡単には誘導されてくれない。

だって、大所高所なんてどうでもいい、自分がよくならないならそんなもん知らん。ていうのが普通の反応だから。僕もそう反応する。いやみのもんたは見てないけども。


必要条件は二つ。
1. みのもんた(or はなまる or あるある)が喋る
2. 「あんたが長生きすんですよ」「あんたとこの晩御飯が豪勢になんですよ」という文脈で語る


どこの誰だか知らない大学のセンセがカメラ正面目線でなんか言ってたってだめだし、みの氏であってもごちゃごちゃ小難しいことを喋らされたってだめなんだ。

逆に、そういう文脈にできないようなコトは、啓蒙、普及しようとするならえらく気の長い道のりを覚悟しなきゃいけないとも言える。

どうやればいいか、について書いてない?だって僕は啓蒙、普及したいものが特にないもの。自分で考えてくださいな。ていうかシャレなんで!
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by tockri | 2006-02-07 16:26 | ├ かんがえごと

ツリー脳の恐怖

c0041583_14451914.jpgものごとの把握の仕方として、ツリー構造っていうものがある。

ツリー構造の特徴は
1. たくさんの「ノード」が親子関係をもってつながっている
2. どのノードからでも「親」のそのまた「親」の・・・とたどっていくと必ず一つの特定のノード(ルート)に行き着き、そのルートには「親」がない
3. あるノードに対して「親」は必ず一つしかない

ちょっと冷静に考えれば誰にだって自明なことだけれど、世の中のいろんなコトは、ツリー構造になっていない。また、ツリー構造を強く押し付けられるとうまくいかなくなることが多い。

例えば何か悪いことが起こった原因は何かとたどっていったら他の悪いことの原因にもなっていたとき、因果関係がツリー構造になっているに違いない、なんて誰も思わない、でしょ。でしょでしょ。だって物事の原因が一つであるはずなんてないんだから。「起こった悪いこと」をルートとして原因をツリー状に並べる考え方もあるけどそれだって変だ。一つの原因が一つの事象しか引き起こさないなんてはずがないし、一方向の因果関係では3すくみとか悪循環とかが表現できない。

会社の組織だってツリーに見えるけれど、実際には一人の子ノード(担当者)が複数の親ノード(上司)に判断を支配されていることなんてざらだし、ITシステム方面からたどっていったらかなり上位のノードであるひとが、人事方面からたどっていったら下位の下位のノードだったりとか。

ちなみにコンサルタントの提示する「人事モデル」みたいなツリー構造は経営トップに対しては納得感が強い。なぜなら経営トップはその提示された構造でもトップに位置づけられて自分の視点からは違和感を感じないから。そのモデルを提示された組織の下位の人は「わかってねえなあ現場はそんな単純じゃねんだよ」という。


厳密にツリー構造であるものなんて世の中にほとんどないというのに、ついついツリー構造を仮定してしまう脳の働きがあって、この恐ろしい「ツリー脳」になってしまうと以下のような思考パターンに陥る。
・AがBの原因なのは明らかなんだから、他の原因があるはずがない
・AはBに影響を与えてBはCに影響を与えるツリーなのだから、CがAに影響を与えるはずがない
・Aは全ての根源なのだ、Aを解決すれば全てがうまくいくのだ
・こんなにいろいろ悪いことが起こるということは、きっと根源となる唯一の原因があるに違いない

複数人でツリー構造という前提を共有してしまった場合、議論はたいてい不毛になる。
ツリー脳に侵された人をだますのは簡単だ。
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by tockri | 2006-02-07 13:09 | ├ かんがえごと

現代社会の攻略拠点

「無知蒙昧な一般大衆に知識がないおかげで世の中の○○が巧くいってない、みんながそのことについて正しく知れば世の中はもっと素晴らしくなるのに!」
と嘆く人は、自称・報道番組やら朝まで生テレビなんかには目もくれずに、みのもんたとヤッくんとあるある大辞典を攻略したほうがいいと思う。
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by tockri | 2006-02-03 18:23 | ├ かんがえごと
 
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