カテゴリ:├ 小咄( 5 )

続・エントロピーの話

続こうかと思ったのだけど、自分内の賞味期限が切れちゃったので面倒になった。

「僕と君が一緒にいる方がエントロピーが高い、つまり安定なのさ。」
「あまーーーーいっ」
「ネタで口説かないでよ」

みたいなとこに脳みそが流れていって沈没。だめだこりゃ。
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by tockri | 2006-03-29 13:48 | ├ 小咄

落語の型

最近徒歩通勤の30分弱、iPodで古典落語を聴いている。
@ニフ亭 ぽっどきゃすてぃんぐ落語
前座の前の段の二枚目の若手さんたちの落語が無料で配信されていてとてもお得。

こういうのを聴いてみるとやっぱりそんなには感動したり笑ったりしないんで、歩きながら聴いてても安全だったりして。そして逆に名人ってのは凄いんだよなあと納得したりする。志ん生の落語でも買おうか(思う壺)。古今亭志ん生が一発変換できないMS-IMEくたばれ。

で、いくつか聴いてあんまり笑えない中で、思わず歩きながら引き込まれて笑ってしまったのは三遊亭遊馬さんの「井戸の茶碗」。この人は、僕なんかが言うのもおこがましいけれど、巧いなあと思った。何がどう巧いとかはわからないけど。すんなりひっかからずに聴けて面白かった。


若手の落語家さんの話すのを聴いていると、僕は大抵の場合枕でひっかかってしまう。なぜそんな風に不自然な話し方をするのだろう、と思ってしまう。
「エ~、(スゥーッ)ようこそのお運びでございます、近頃は~、(スゥーッ)うー何でも便利になりまして~、夜中でもちょいとアレが欲しいてなことになりますてえとツイッとコンビニに行けば買い物もできるように…」(スゥーッ)は歯の間から息を吸う音。
若い30台ぐらいの声なのになんで「昔と違って」の話をしてるんだとか、なんで江戸言葉なんだとか。

春風亭小朝とかテレビで聴くようなメジャーな人になるとあんまりそういうことは思わない。江戸言葉だったりそうじゃなかったりするけれど、ぜんぜん違和感を感じない。不思議。小朝さんはナチュラルであることを重んじてるからまた特別か。


たぶん演じる前から「何かを真似て演じている感」が感じられてしまうのが僕は好きじゃないんだと思う。
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by tockri | 2006-02-16 17:52 | ├ 小咄

昔の作品サルベージ(狸の再コロ)

数年前、一度だけ、あるスレッド限定で2chにせっせと書き込みをしていたことがあった。

スレ名は「★ 三題噺やりませんか? 2 ★」。Googleで「三題噺」を検索して見つけた伝統芸能板のスレッドに参加している数名の固定ハンドルたちのあまりのレベルの高さ、主催者さんの丁寧な応対に思わず引き込まれ、その次の回には思わず自分でも書き込んでしまった。こういうときは割りと躊躇わないタチなもんで。

そのときは「さいころ」「北国」「温野菜」 というお題で、お題の言葉を使ったら(パチパチ)を、サゲのあとには(ドンドン)を書くというのが主催者さんの決めたお約束。

そのあともいくつか書いたけど、一番気に入ってるのは最初に書いたやつ。やっぱり誰でも一つぐらいは何か書けるってのはホントだね。

テケテンツクテンツク…

さいころといえばあの噺ということで。ああまだ拍手は
しなくて結構です。

 残暑も厳しいとある夏の夜、長兵衛という貧乏人が腹を空かせながら
寝つけずにあっちぃゴロゴロ、こっちぃゴロゴロと部屋中寝返りうって
いますと、戸を叩く音がします。

トントン、トントン、

「こんな夜中にいってぇ誰だろうな、おおぃ、開いてるよッ。入ぇりな。」

トントン、トントン、

「入ぇりなって。」
「ちょいと開けていただけますか」
「何だ、バカに高ぇ子供みてぇな声だな、開いてるから入ぇりなって。」
「手が届きませんので開けていただきたいのです」
「届かねえって、…まぁいいや、開けてやらあ。(ガラッ)はい開けた。
 あれッ、誰もいねえ」
「ここでございます」

足元を見るといいますと小さな狸がちょこんと座っております。

「いま戸ぉ叩いたのはお前ぇさんか?」
「そうでございます」
「こりゃたまげたね、喋る狸なんてな話にゃ聞くけど見ンのは初めてだ、
 へぇーっ」
「長兵衛さんに受けたご恩を返しに参りました。あたしの事を覚えて
 いらっしゃいませんか」
「いや、狸に知り合いはいねえ」
「三月ほど前に長兵衛さんが罠にかかったあたしを逃がしてください
 ました」
「アァ、アァ、あん時の!越後の爺様がかけた罠をおいらが間違えて
 外しちゃった、あん時の狸かい。また越後とは遠くから来たねえ」
「あれ間違えただけだったんですか」
「そうそうあの日は狸鍋がパァになったって怒られてな」
「はぁ」
「そうだ、お前ぇのせいで爺様に鍬持って追っかけられたんだ、今から
 でも狸鍋にしてやるか」
「待ってください、恩返しに来ていきなり食われたんじゃあ他の狸に
 示しがつきません」
「恩返しか。お前ぇさん何が出来るんだい」
「そりゃあ狸ですから化けられます」
「わかった、狸鍋に化けろ」
「北国生まれなんで熱いのは勘弁しておくれでやす」(パチパチ)
「じゃあとりあえず切り身でいいや、煮るのはこっちでやるから」
「できれば食べられる以外の恩返しが…」
「贅沢だね」
「それほどでも」
「うーん、そんならとりあえず人間に化けて飯でも作ってくれるか」
「あいすみません、そんな大きいモノには化けられないんで」
「人間に化けられねぇ?なにも、ライオンやサイに化けろってわけ
 じゃねえんだ、大きすぎるってこたぁねえだろう」(パチパチ)
「自分より大きいものにはなれないんですよ」
「意外と不便だね狸ってのも。あっ、じゃあアレだ、お前ぇさん『狸賽』
 って落語知ってるか、さいころに化けてくれ」(パチパチ)
「へぇ、その話なら知っております。教科書に載ってました」
「教科書なんかあんのかい」
「ちゃんと勉強して立派に恩返しが出来るようにと」
「偉いもんだね、狸をバカにしちゃいけねえな。これから狸鍋を食う
 ときはハハァーって頭下げて食うことにするよ」
「食べないでいただけると嬉しいんですが…」
「おう、落語を知ってるなら話が早ええや、お前さんは壷の中でオレが
 口で言ったとおりの目をだしゃいいんだ」
「心得ております」
「落語だと最後に観音様の格好しちまうけどあれはやんなくていいん
 だぞ」
「もちろんです」

長兵衛、狸が化けたさいころを握って賭場に出かけていきまして

「おうっ、八公、元気か!」
「なんだ長兵衛やけに威勢がいいな」
「へっへっ、今日のオレぁいつもとは違うんだ。おうおうおうっ、
 お前ぇら集まりゃあがれ!オレが胴さしてもらうぞ。さいころは
 持ってきてんだ」
「わかった、壷はオレが持ってきたのがあるから使いねえ」
「お、八の字気が利くじゃねえかそんじゃあ振るぞ!さぁ張った」
とまあ、いつもの面子で博打を始めたんですが全く勝てません。
長兵衛が「五」といえば一が、「三」といえば四が出る有様で
最初のうちは狸が怪しまれないようにわざと違えてるのかとも
思ったんですがあんまり勝てないもんですから

「ちょっ、ちょっと厠に行ってくらあ」

とさいころを持って出ていきました。

「おいっ、おいっ、狸!お前ぇ約束が違うじゃねえか、言った
 とおりの目をださねえか」
「大変申し訳ありません、無理です」
「なんでだよっ」
「あの壷、狐が化けてます」
(ドンドン)
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by tockri | 2006-01-17 11:31 | ├ 小咄

ヲタク的言説

新しいシステムの導入説明会(もちろんフィクションです)にて。
「あのぉ『処置』っていうボタンをおさなきゃいけないんですか、処置してないときはどうすれば…」
「ええとこのテキストボックスに『処置せず』と書き込んで『処置』ボタンを押してください」
「なんか『処置内容:処置せず』って表示されてて変ー」
「『処置しないという処置』をしたということで…」 ←(オレ上手いこと言った!)

教室にて。
「+極から-極に流れる電流の正体は実は電子の流れなのです」
「へえー」
「電子は-の電荷を持っていて、これが-極から+極へ移動…」
「え、あれ?流れる向きが逆??」
「-のものが右から左に向かうというのは+のものが左から右に向かうのと言い換えられるのです」 ←(すばらしい論理だ!)

「んー、先生が僕にマイナスのお金を渡す、つまりジュースを奢ってくれると僕が先生にお金を渡してると言い換えられる」
「られません」
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by tockri | 2005-10-04 10:46 | ├ 小咄

砂糖をね。

寅「なんだこのコーヒー牛乳は甘ぇなあ」(←注:カフェオレ)
徳「ミルクだけ入れりゃあいいのに何でそんなに砂糖入れるんだって思いますよねー」
卯「あーあたしも砂糖入れない派なのよー」
申「うんうん」
徳「僕はブラックが多いかなー」
寅「俺ぁ砂糖入れないってなぁダメなんだ」
申「うんうん」
卯「ねぇ申さんはどっち派?」
申「んあ?あ、ごめん聞いてなかった」
卯「今うなづいてたじゃないの!」
申「いやー歯にひじきが挟まっちゃっててさー」
卯「砂糖をどうするって話!」
申「ひじきがね。」
卯「ちょーっと徳クン何の話してたか教えてあげてよ」
徳「ひじきに砂糖を入れるかどうか…」
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by tockri | 2005-09-28 14:36 | ├ 小咄
 
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