カテゴリ:└ 読書( 10 )

ダヴィンチ・コード

ダン・ブラウン。

いつも流行りモノにはなかなか手を出せないのだけど、今回はえいやっと文庫本を買ってみた。
まだ上巻の1/3だけども。もうアタリの予感がひしひしと感じられる。緊張感がイイ。早く続きを読みたいっ。仕事とかしてるばあいじゃない。
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by tockri | 2006-04-25 09:58 | └ 読書

長い長い殺人

宮部みゆき。

もう読む本に困ったら宮部様ってなもんで、ほんとにハズレがないねえこの方は。

いろんな人の財布の一人称で語られる短い章が積み重なって全部でひとつの物語。なんせ語り部が財布だから、財布がうかがい知ることができる情報だけしか書いてない。財布の持ち主がどこを歩いてるのかわからないし、地名も出せない。たいていはポケットや鞄の中に入っているから視覚情報もあんまり無い。(財布が外に出されたときは周りを見ることができる)。でも、読んでるこっちはぜんぜん不自由な思いをしない。すんなりと物語が入ってくる。

すごいテクニック、なのだろう、たぶん。でもそこは宮部様なのでぜんぜん難しいとか大変そうとかいう感じを受けなくて、いとも簡単そーに書いてるように感じる。すごい。

あと、財布がかわいい。それぞれの財布はそれぞれに持ち主を愛していて、財布なりの表現でその心情を語る。
「叩かれたんだ、と気がついて、あたしは恐ろしさと腹立ちでけばがたちそうになってしまった。」
「この男は、恵里子さんと無理心中するつもりなのかも知れない。そう思うと、わたしは口金がカタカタ鳴りそうだった。」

財布が心底怒ったり怖がったりしてるとこ想像するだけでおもしろい。いい本。
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by tockri | 2006-04-01 20:14 | └ 読書

QED 神器封殺

高田崇史。

いつのまにか11冊目になっていたQEDシリーズ。このシリーズを読んでいると、あと京極夏彦とかも併せて読んだりすると、日本人の「神」への対し方というのはそういうことなのか~と洗脳されていく。こういう説がアカデミックに価値のある説なのかオハナシとして面白いだけなのか、歴史とかに知識の全くない僕には判断つかない。

ともあれ僕は日本人が神を祀るというのは鎮魂であり、呪縛であるというのを信じた。キリスト教やイスラム教のような帰依の対象、規範としての存在ではなく、非業の死を遂げた人たちがタタらないように封じ込めておくために祀る。だから日光東照宮で家康が睨みを利かせる場所に秀吉がいるし、太宰府には菅原道真がいて厳重に祀られて(封じ込められて)いる。

昔からそうしてきたというのなら、じゃあもっと昔、天照大神や素戔嗚尊、大国主命なんかも、朝廷-天武天皇に滅ぼされた御霊なんだろうと、そう思って古事記や日本書紀、風土記なんかを読んでみるとほら、こんなに二重三重の仕掛けがあるんだよと本は教える。

「神として祀る」というのはそういう意味=忌みなのだと思ってみれば、靖国神社に戦死者の霊を封じて、国のトップが(たとえ形式的にでも)祀り続けるというのは、日本的には当たり前のやり方なのかもしれない。非業の死者はそうしないと祟るんだから。

そういえばまた思い出したけど高校の時歴史の先生が「天照大神=卑弥呼」説を教えてくれたっけ。今はそれがけっこうポピュラーな説だと知っているけど、当時はやっぱり驚いた覚えがある。

今回の本では「蛇」がテーマの一つとしてでてくる。そういえば「祀」って言う字もまんま巳だね。蛇を信仰する古代宗教は世界のあちこちにあるらしいと何かで読んだ。世界中の民族がなにかそういう一つの記憶を共有しているのか、それとも人間という種の中にDNAレベルで蛇への恐怖心が植え付けられているのか。

楽しいねえ。
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by tockri | 2006-03-17 12:07 | └ 読書

街でいちばんの探偵

街でいちばんの探偵
司城志朗

105円の棚から取ったと思いきや500円だった。105円なのは隣の棚までだったのか。無念。

州雲市という架空の都市が舞台で。
そこは人口が210万人で (へえ結構多いな)
錦三丁目、略してキンサンが繁華街で (聞いたことあるなあ)
州雲駅の西側に本郷っていう駅があって、 (あれれ)
そこに行くには地下鉄東山線に乗ってく。 (細かいとこまでそのまんまかいっ)

白百合女学園っていうお嬢様学校があって (へえ)
中学から大学までいるのは真性お嬢様の「純白」と言われて (聞いたことあるなあ)
昔から「女は白百合、男は北山」と言われたそうな。 (東海→北山かいっ)

なんで市の名前だけが匿名なんだというのがいちばん謎の探偵小説だった。
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by tockri | 2005-09-26 11:58 | └ 読書

陰摩羅鬼(おんもらき)の瑕 読了

休みの日に一気に読み終わり。前半部は話自体が遅々として進まなかったけど京極堂が登場してからは一気に大団円に向かって転がっていった。
ああ、よかったよかった。

この本は関口の鬱っぷりがネチネチと描写されていて、万が一こういうのに共鳴してしまうようなナルシーな人は読まない方が周りの人のためだと思った。
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by tockri | 2005-08-07 18:41 | └ 読書

陰摩羅鬼(おんもらき)の瑕

京極夏彦。

こないだ観た映画の影響を受けて思わず新しいのを買ってきてしまった。朝、会社まで歩く30分とか、出張とかの電車の中など、短い時間をつぎはぎして読んでいるため、どうしても没入感は薄れてしまう。「世界を読ませる」京極小説を途切れ途切れで読むもんじゃないね。

そんなダメな読み方でいま半分ほどのところまで来ている。この時点で、犯人も動機も想像がつきつつ(作者の誘導によってそうとしか考えられなくなっている)、つまり推理小説を読むという行為としては読み続けるエネルギーが供給されないガス欠状態で、京極小説を読むためのエネルギーであるところの、京極堂による憑き物落としのカタルシスへの期待感だけで進んでいってる。半分っても、普通の単行本なら1冊半は読み終わってる分量だから。いや、読むの好きだから苦にならないんだけども。

「これは謎解きでも犯人当てでもない」というお説はごもっとも。でも推理小説の文法に従って犯人だの動機だのがなんとなく隠されて登場人物がわざとらしく不思議がったりしてるから、推理小説に毒されきった脳は勝手に反応して暴きたくなってしまう。

もういっそ気持ち悪いので「こいつが犯人で、動機はこう!じゃ、後でちゃんと楽しませてやるから続きを読め」と言って欲しい。



ちなみに、京極の作品のタイトルをブログに書くときは、頑張ってIMEに変換をお願いするのではなく、Googleで「おんもらき 京極」とか「うぶめ 京極」とかで検索すればかならず出てくるので、それをコピーするが吉。
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by tockri | 2005-08-01 12:30 | └ 読書

読んでない本の感想を読む

ほぼ日刊イトイ新聞 - 海馬。
「海馬」という本があるそうな。

その本の感想だけを読んでいくと…
「話が進まないよー。 何のために私は分からない会議に出ていて上司は何で話を前に進めようとしないんだろう。こんなことしてたら、頭悪くなるー」と思っていたら、このようなことはやはり頭によくないというようなことが書いてあるじゃないですか。「やっぱり!?そうだよね?そうだよ!」と後は勢いで読んでしまいました。

『・・・30歳を過ぎると、 つながりを発見する能力が非常に伸びるんです』なんて、耳に心地よい言葉なんだろう。

一番新鮮だったのは「生きることに慣れてはいけない」という言葉。人生に輝きが戻ってきたようでした。

うーん、世の中にゃ不安で自信のない人がいっぱいいるもんだ。なおかつカンタンに安心したり自信が出たりする人が何人かいるもんだ。
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by tockri | 2005-07-18 03:35 | └ 読書

日本国債

日本国債
幸田真音

最近気になっている国債について、そのままズバリなタイトルの本を見つけたのでご購入。教科書みたいなのより小説の方がオモシロく読めるからねえ。

国債の発行と消化のことについて説明されていて、なおかつ面白い。

ちょっと、ディーラーという人種を戯画化しすぎているあたり、かえって「そこまで判りやすかぁないでしょ」って感じてしまったけど。

国が10年ものの国債を発行するとき、10年後に国がその額の数%増しで返せるだけの税金収入があるって見込んでるってことなんだと、とてもシンプルにしてしまえばつまりはそういうことで、で、今年の10年債発行額が22兆円

返せないじゃん!

現時点で毎年でっかい国債を発行してるってことはつまり国は赤字経営をしてるってことだねえ。

日本の収入、つまり給料の30%とかの所得税と、企業の利益の20%とか30%とか納められる法人税と、すべての消費の5%の消費税って今後もどんどん減っていくはずだよねえ。だって経済活動の弱い老人ばっかりで働き手が減るんだから。

収入が増えないんなら支出をどーんと減らさないと黒字転換はできない、「借金が返せません」って言うわけにもいかずまた借金して借金を返す自転車操業をする・・・

これってあれだね、リボ払いみたいなもんだね。
「わーい毎月2万円ずつしか返さないで良いんだ~楽ち~ん」
って言いながら毎月毎月5万円ずつ買い物する、みたいな。その買い物をやめるか現金で買い物できるだけの収入を確保するかどっちかにしろバカ、と。

これから高齢化社会になってジーサンバーサンだらけになって、そのさらに何十年か後には若い人だらけになる、というかジーサンバーサンになった世代がいっぺんに死んじゃうから人口ががたっと減る。日本が本当に元気になるとすればその頃なわけで、ちょうど僕達の子供ぐらいの時代なんだろう。

そんときに国が破綻寸前の借金苦でグチャグチャのインフレになってたりなんてあまりにも、まだ見ぬ子供達に申し訳が立たない。

そんなわけで、国の支出をちゃんと減らそうっていう構造改革には是非頑張っていただきたい>政治関係の皆さん

財務省:魅力あるクニづくり、ここからはじめてみませんか
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by tockri | 2005-06-14 01:02 | └ 読書

試験に出ないパズル

試験に出ないパズル―千葉千波の事件日記

変態パズラーたちのナゾナゾネタ帳(違う)

問題:私はこれまでタクシーに乗ったときにお金を払ったことがない。なぜか?

あー、こーいうのってアフィリエイトとかにすればいいのかな?まあいいや
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by tockri | 2005-03-28 13:26 | └ 読書

新しい科学論―事実は理論をたおせるか

新しい科学論―事実は理論をたおせるか / 村上陽一郎

函館へ向かう飛行機の中で後半部分を一気に読みきった。面白かった。満足。

データ=与えられたもの、を「裸の眼」で見て、新しくより真実に近いデータが見えたことによってそれを説明する理論がそれまでの古い理論を包括したり否定したりして自然科学が進歩していく、という構造と歴史を説明してくれる前半部分。その間、著者は「まあ、あとでこういう見方をひっくり返そうとしてみるんですけどね」といい続けるので納得しながらひっくり返される快感を期待してわくわくしながら読み進んだ。

「解答篇」の後半、自分でおぼろげに納得済みのことが大半だったせいでひっくり返される感じはしなかったけど、でも、理神論や無神論という、僕は知らなかった考え方をとても簡単に説明してくれたり、「理論が事実を作る」というのを医者がレントゲン写真を見て病巣を発見する例で説明してくれたり、何より、知らないヒトとか理論の名前をポンと説明抜きで出して「こんなの知ってて当然でしょ」みたいな高飛車なところがないのがとてもうれしい。賢いヒトが難しい言葉使うのあんまり好きじゃないから。
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by tockri | 2005-02-15 11:55 | └ 読書
 
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