2005年 06月 15日 ( 1 )

その他の雑酒(2)は文化を創るか

ブログ時評の団藤さんがその他の雑酒(2)やどんどん味の薄くなってきた日本のビールに「ビール文化」の衰退を嘆いておられた。たしかにビールは結構変化している。もっとも、僕はスーパードライ以前は未成年だったため、昔のキリンとかをよくは知らないけれど。

大西 宏のマーケティング・エッセンス:ビールの文化を楽しむならベルギービールがいいね。の「そもそも日本にビールを味わう文化なんてなかったんじゃないか」という反論もなるほどと思える。

お酒を愛する一人として、酒の文化ってなんだろうかと考えるのだけど、灘の酒蔵めぐりをしたり山崎の蒸留所見学したり、勝沼のワイナリー巡りをしたり、長崎のグラバー邸を見たり、様々な酒の歴史を読んだりしていると、なんとなく伝わってくる共通のモノがある。

それは「迫害されようが不便だろうが、旨い酒が飲みたいんだ~!」ていう、作り手の執念みたいなもの。その執念は結果として様々な新しい酒の味や飲み方を生み出してきた。
  • アメリカに移住したスコットランド人が酒税法をかわすためにウィスキーにトウモロコシを使った(バーボンの起源
  • いろんな産地でその土地でとれる原料を使っていろんな味の蒸留酒をつくると「焼酎」と言われる
  • サントリーの創業者鳥井信次郎は日本中を歩き回ってウィスキー製造に適した土地を探し、山崎にたどりついた。その後12年もかけて日本流ウィスキー「角瓶」を作り上げた

「その他の雑酒」からそういう執念を感じるかと言えば、まあ、感じない。でも、結果として起こっている事は「酒の味の多様化」であり、そこからひょっとしたら日本独自の酒文化が生まれてくるかも知れない。

ただし、「多様化」というからには、元の味はちゃんと残しておいて欲しいと思う。いろんな味が生まれ、大衆があっちに振れてこっちに振れて、だんだん落ち着いてきたところがその時代の「文化」になると思うから。ちょうど「上善」とかの薄い薄~いのがもてはやされ、だんだん華やかな香りに人気が出て、親父っぽい辛口もそれなりに増えて…と推移している今の日本酒みたいに。

ラガーを好きだと言う人がいる間は、ラガーはラガーの味を保っておいて欲しい。ヤースのへんしん: ビールの秘密で紹介されてるようなのはちょっといただけない。それは契約だと思う。
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by tockri | 2005-06-15 12:26 | ├ かんがえごと
 
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