2005年 03月 13日 ( 2 )

「パソコンできる」ヒトの悲哀

1994~95年、WWWが一般に「開放された」ころ、Unix上で細々とプログラム作ったり「論文はTexで書くのが当然」とか言ってたり、ネットワークで世界に発信できることに興味を覚えてHTMLを書いてみたりしていた連中はWWWの広がる波に乗ってヒーローになれた。

リアルタイムでないテキストで言論するということの特性もあいまって、普段おとなしい性格であってもネットの世界では尊大に振る舞い、高度な検索ノウハウを駆使して得られる知識を自分のものとして吹聴し、技術で劣る他人の人格を貶めたりする快感にますますのめりこむという好循環(?)で急速に技術が向上していき、一部の人達はperlでCGIを作ったり、CSSやHTMLの最新仕様を追いかけたりとどんどんコアな方向に向かった。

パソコンできれば女の子からは「ホームページとかやってみたい~」と言われてパソコンを選んであげたり、掲示板やカウンターを作ってあげたり、JavaScriptで動くボタンを作ってあげたりとネットの世界の外でも人気者になれた。

ユーザビリティとかアクセシビリティを論じたのも読んだのも「パソコンできる」連中だった。
「ウェブページはブラウズしやすくなければならない」
「ウェブ上のコンテンツは弱視者にも手の不自由な人にもアクセスできなければならない」
という、技術から切り離された、誰にでも通用する「正義」あるいは「大義名分」が与えられた、ように一見見えた。

しかし、それを実現するのには結局技術が必要で、技術に明るい人はそれらの大義名分をもってユーザビリティやアクセシビリティに劣るサイトやその作者を、バカだの低脳だの福祉の敵だのと、口汚く罵ることができた。電車でお年寄りに席を譲ることなんてほとんどないのに、弱視者でも自由にアクセスできるサイト作りにはげんだ。たとえその内容が、弱視者にはあまり意味のないプログラミング技術についてであっても。

さらに、「Web標準化」という「正義」がほぼ同時に生まれて、こちらは純粋に技術的な動機から出たものだったけれど、アクセシビリティなどと混ぜて、やっぱり他人を声高に非難するのに使われた。


10年ほどが経って、ふと、気づいてネット上を見回すと、誰でもそこそこ「パソコンでき」て、どのメーカー製のパソコンでも同じように使えて、誰でもGoogleを使えばだいたい望みの情報にたどりつけて、誰でもblogにテキストを入力するだけでアクセシビリティやユーザビリティに優れWeb標準に準拠したページが作れる世界のなかで、「面白いテキストを書ける人」に人が集まるようになっていた。

昔面倒を見てあげた女の子のホームページは放置されて、掲示板はspamしか書き込まれていない。本人はmixiで日記を書いて、現実世界やネットでできた趣味の合う友達と楽しくやってるらしい。

これじゃ、「面白いことをする人・言う人」に人が集まっていく学校内や会社内と変わらないじゃないか。

そんな、本当にいるのかいないのかわからない人物像の物語。
[PR]
by tockri | 2005-03-13 15:42 | ├ コンピュータ

鶏ひき肉と茄子のトマトソース

c0041583_14215657.jpg

新しい家具が届いてバージョンアップしたキッチンで最初に作った料理。

ニンニクショウガと茄子をオリーブオイルで炒めて、タマネギ鶏肉投入、パスタの茹で汁とケチャップと白ワイン、塩こしょうとかバジルとか適当に。
初めて作ったけどだいたいイメージ通りに美味しくなった。ただ手際が悪くて時間がかかってパスタゆですぎた…ショック。
[PR]
by tockri | 2005-03-13 14:27 | └ 料理
 
移転しました。
by tockri
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
最新のトラックバック
[media][gove..
from bewaad institu..
甘やかされた男たち
from とっくりばー
~が下手
from たのしい検索・ゆかいな検索
例えバトン
from ひまわりてんびんへの道
例えバトン
from 明日は明日のホラを吹く-To..
リンク
ライセンス

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス

このブログのテキストおよび画像は、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下でライセンスされています。




検索
ファン
ブログジャンル
画像一覧