できるというのとやるというの

例によって僕が一般的なことだなあと思っているだけで、考えるきっかけはプログラミングのことなんだけども。

何か高級なことを実際やって提示してあげられる、というのと、理論上それができるということを知っている、というのでは、質としての差はそんなにないように思える。ヴィトゲンシュタイン先生は「いやいやそれが本質的な差だ」って言うかもしれないけど。

こんなにも情報が取り出しやすくなってる(特にプログラミングについてはもう無限の知識がネット上にある)昨今、それが可能であるってことだけ解ってればやり方調べればなんとかなる。

でも、世の中にある「完成品」では、その高級なことが出来てないことが多い。

なんでかというと、「完成品」を作るのには制限時間があるから。「制限時間内にできる」と「できない」の差はものすごく大きい。

僕たちがなんでこんなにチマチマとめんどくさい勉強をし続けるのかといえば、ただひたすらに、「次の機会に制限時間内に高級なことをするため」なんであって、で、そのまた次の機会のための、さらに高級なことの基礎部分にするためで、さらに、複雑で高級なことを完遂する体力を強化するためなんだと思う。

シュレーディンガー方程式をどうこうしようって言うときに、行列演算とかオイラーの定理の証明とかに時間をかけてたら、「そのとき猫が死ぬのか死なないのか」の判定に何年もかかってしまって猫が寿命で死んじゃうわけだ。

「呼吸をするように」基本的なツールを使いこなして、「指先でちょちょいっと」応用ツールを使いこなす。その積み重ねによってのみ、高級な完成品は生み出される。

「やればできるのは知ってるよ。時間がないからしないけど」
というのは、たぶんに手遅れの可能性がある。ずっと積み重ねてきていれば、時間なんかかからないか、むしろ短くて済んだりするはずなんだ。
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by tockri | 2006-03-29 14:28 | ├ かんがえごと
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