ソニーCSLシンポジウム

ソニーコンピュータサイエンス研究所.のオープンハウスシンポジウムを聞きに行ってきた。招待状が送られてくる大企業バンザイ。

ソニーCSLのいろんな「変な」研究(褒めてます)とか、地球シミュレータの佐藤哲也さんとか、心理学?哲学?脳科学?の 下條信輔さんとか。

どうも最近「脳」に関する話を聞く機会が何度かあって、話としてはとても面白いのだけど、さてこういう、異質な思考、思索とのぶつかりあいから何か生まれるかというと、まあ生まれるまでは生まれない。気長に神様が降りてくるのを待つのだった。


シンポジウムの最後に講演者が壇上でパネルディスカッションを行った。この手のパネルディスカッションが面白かったためしはないので手元のDynabookも閉じちゃってたのだけど、だんだん面白くなってきてメモを取り出した。

ディスカッションが次第に各人の研究内容を喋るだけになって膠着しちゃったところでCSLの所社長が乱入して
「自分のところに持ってきて今の自分の話とかして欲しいんじゃないんだよ、新しい科学のパラダイムについて今現在全く無いものについて議論をして欲しいんだ」
みたいな一喝したのが良かった。

そこでディスカッションとしてはグズグズになっちゃったのだけど、専門家同士の高度な専門知識の応酬じゃなくて、専門なんかどこにもないようなメタのそのまたメタみたいな、ある意味誰にでも論じることが出来るところに落ちてきたから、聞いてるこっち側の脳が勝手に働き出して面白かった。

朝日新聞の記者さんが言及していたように、運動する物体を記述するための学問が、ニュートン力学からニュートン力学の全体を「v ≪ c の特殊な系での近似」として包括してしまう相対論に変化したようなパラダイムシフトが、コンピュータを取り巻く世界に起こるとすればどんなどんなことだろうかと想像する。

そこで、はて、そういえば何のためにコンピュータを使っていたんだったかなと考えた。
1) 誰かと「会話する」ため
2) 考えや言論を「記録して再生する」ため
3) 実際にモノや人を動かさずにシミュレートして「未来を予測する」ため
4) ゲームで遊ぶため
5) コンピュータを上手に使うため
6) 自動販売機として

ああ(5)ってのはいかにも虚しい理由だなあ。でも構成管理とかってまさにコンピュータを利用するためのプログラムだ。もっと言えば「コンピュータを利用したときに起こるイヤなことを軽減するためのプログラム」。虚しいねえ。

さておいて。そんな使い道の道具としてコンピュータが使われていて、今のところTCP/IPとパソコンとかスパコンとか、要はALUとレジスタと主記憶を持ってるやつが一番便利ってことになっている。で、そういうのを、単なる「特殊な系」として包括してしまえるような物の見方。

…苦しいか。ダメだなこりゃ。

アインシュタインだってパラダイムシフトを起こそうとして起こしたわけじゃないだろうしね。パラダイムシフトを目的にするってのはきっと違うんだ。

「もっとものすごく便利に会話したい」
「もっともっと自由で豊かに記録して再生したい」
「もっとずっと正確にずっと遠い未来を予測したい」
「もっとハチャメチャ楽しく遊びたい」

その目的のために必ずしもコンピュータを前提としない考え方。あるいはノイマン型コンピュータ以外の突飛な発明、光速度不変みたいなインパクトのある発明との組み合わせ。そういうのが後でパラダイムシフトのきっかけだったと言われるのかも。


クオリアの茂木健一郎さんのブログを見っけたのでトラックバックを送ります。楽しかったです。今日のデモも楽しみにしています。
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by tockri | 2005-06-09 14:17 | ├ かんがえごと
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