解像度が上がった世界

パソコンの画面で長い文章を読むのはツラい。本を読むのは大好きだけど、パソコン上で本を読もうとは思わない。

「紙の匂いとかページをめくる感触とかね…」ってセンチメンタルなハナシじゃなくって。
画面上で文章が読みにくいのは解像度とフォントの問題。

明朝体ってのは縦線より横線が多い傾向がある漢字というモノを読みやすくするための努力の結晶なわけで、たまにゴシック体で印刷された本なんかあると読みにくくてしょうがない。さらに出版物にはカーニングだとかピッチとかいろいろに、「いかにスムーズに文章を追えるか」を突き詰めた職人の技が詰め込まれている。

でも現在のせいぜい100dpiの画面上では明朝体なんてただの汚いフォントでしかなく、そうするとゴシック体を使うしかなく、しかもギザギザで。そもそも読みにくい画面で「読みやすくする技術」やってもしょうがないから画面上でのカーニングだのなんだのも発達しない。

もしも、ディスプレイの解像度が300とか400dpiになったら。現在紙にプリントアウトしたのと同じぐらいの精細さが画面上で得られたら。

とりあえずWebを読むためのフォントは明朝体になる。画面上での読みやすさを追求する技がどんどん取り込まれる。

また、現在の解像度で、たとえば美味しそうな料理の写真とかがあっても、やっぱり雑誌の見開き2ページの質感には全く太刀打ちできないわけで、それが300dpiの世界では(モニタの発色の問題もちゃんとクリアしてるとして)ついにネットを通じて「美しさ」を提供することができるようになる。

出版業界は「これぐらい読めるんなら、インターネット出版ってのもアリだよね」と、ようやく乗ってくるんじゃないだろうか。ひょっとしたら書店にはあまり雑誌が置かれなくなるかもしれない。

現在だと「印刷されて出版されて書店に並んでる」雑誌になら、どんなにひどいガセが書いてあっても「へぇ~」と信じてしまう人が多いけれど、そういう雑誌がWebになって、便所の落書きみたいなワケわからんものと同じインフラを通して快適に読める(課金はあるにしても)ようになってくると、さすがに世間の大半の人が認識を変えるだろう。


ああブロードバンドでよかった、と世界が感じるのはそのころかもしれない。

(2006/01/11 後半が変だったので大幅に変更)
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by tockri | 2005-03-19 13:50 | ├ コンピュータ
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